介護施設の種類と選び方|特養・老健・サ高住・有料老人ホームの違い
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介護施設を探しはじめると、聞き慣れない名前がいくつも出てきます。特養、老健、サ高住、住宅型、介護付……。どれも高齢者が暮らす場所ですが、入居できる条件も、受けられるサービスも、費用も異なります。
この記事では、代表的な施設の種類を整理し、選ぶときの考え方をご紹介します。
大きく分けると「公的施設」と「民間施設」
介護施設は、運営主体によって大きく2つに分かれます。
- 公的施設:社会福祉法人や自治体などが運営。費用が抑えられる一方、入居条件が厳しく、待機期間が長くなることがあります
- 民間施設:民間企業が運営。費用は施設によって幅がありますが、比較的入居しやすく、サービスの特色もさまざまです
公的な介護施設
特別養護老人ホーム(特養)
常に介護が必要で、自宅での生活が難しい方が対象の施設です。原則として要介護3以上の方が入居対象となります。
費用が抑えられているため人気が高く、地域によっては入居まで長く待つことがあります。終身にわたって暮らせることが多いのも特徴です。
介護老人保健施設(老健)
病院を退院した後、自宅へ戻ることを目指してリハビリを行うための施設です。医師や理学療法士などが配置され、医療とリハビリの体制が整っています。
在宅復帰が目的のため、入居期間は数ヶ月程度が想定されています。「ずっと暮らす場所」ではない点に注意が必要です。
介護医療院
長期にわたる医療的なケアと介護の両方が必要な方のための施設です。たんの吸引や経管栄養など、日常的に医療行為を必要とする方が対象になります。
民間の介護施設・高齢者向け住宅
介護付有料老人ホーム
「特定施設入居者生活介護」の指定を受けた施設で、施設のスタッフが介護サービスを提供します。介護費用は要介護度に応じた定額です。介護の必要量が多い方でも、費用の見通しが立てやすいのが利点です。
住宅型有料老人ホーム
食事や生活支援を受けながら暮らす住まいです。介護が必要なときは、訪問介護など外部のサービスを利用します。使った分だけの支払いになるため、介護の必要量がまだ多くない方に向いています。
詳しくは住宅型有料老人ホームとは?の記事でご説明しています。
サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)
バリアフリー構造の賃貸住宅で、安否確認と生活相談が必須のサービスとして提供されます。契約形態が賃貸借契約であることが多く、比較的自由度の高い暮らしができます。介護サービスは外部から利用します。
グループホーム(認知症対応型共同生活介護)
認知症の診断を受けた方が、少人数で共同生活を送る住まいです。5〜9人程度のユニットで、家庭的な環境の中、スタッフの支援を受けながら役割を持って生活します。原則として施設と同じ市区町村にお住まいの方が対象です。
選ぶときに整理しておきたい3つのこと
① 現在の介護の必要量
要介護度がどれくらいか、日常のどの場面で手助けが必要か。ここが決まると、選択肢はかなり絞られます。まだ認定を受けていない場合は、まず要介護認定の申請から始めます。
② 医療的なケアの必要性
インスリン注射、たんの吸引、胃ろうなど、医療的な対応が必要な場合、受け入れ可能かは施設によって大きく異なります。現在の状態と、今後想定される変化の両方を伝えて確認してください。
③ 費用の総額と、続けられる金額かどうか
月額費用だけでなく、介護保険の自己負担、医療費、日用品代を含めた総額で考えます。数年、十年と続く可能性があるため、無理なく払い続けられるかという視点が欠かせません。
迷ったときは、ひとりで抱え込まないでください
施設選びは、制度の理解だけでも大変です。担当のケアマネジャーや、地域包括支援センターに相談すると、状況に合った選択肢を一緒に整理してもらえます。
私たちも、「まだ何も決まっていない」という段階でのご相談を数多くお受けしています。他の施設が合いそうな場合は、正直にそうお伝えしています。まずは状況をお聞かせいただくところから、お気軽にご相談ください。
※本記事は一般的な制度の説明です。介護保険制度の内容は改定される場合があります。最新の情報は、厚生労働省またはお住まいの市区町村の公式情報をご確認ください。